人類で初めて月面を歩いた、アポロ11号の船長、ニール・アームストロング氏の名言は、今まで間違って伝えられていたことが、コンピューターの分析で確認されました。「That’s one small step for man, one giant leap for mankind.」と聞こえますが、manの前に不定冠詞aを言っていたのが、雑音で人間の耳には聞こえません。
以前から、アームストロング氏本人は、「aを言っていた」と言っていたそうですが、何せ1969年、デジタル技術があった訳でもなく、地球と月との間での交信で、雑音が多く聞き取れませんでした。
aが入るか入らないかでは大きな違いです。for manだと人間にとってという意味、つまり、人類という意味のmankindとは、言い回しが違うだけの同じ意味で、「人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍」という訳の分からないことになります。そんなことを言っているはずはないので、アームストロング氏が、文法の間違いをして、aを言い忘れたと思われていました。
aが入ると1人の人間にとってという意味で、「1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍」という意味になります。日本語には通常、「1人の人間にとっては小さな1歩」と訳されていますが、これはfor manの訳としては明らかな誤訳で、for a manの和訳です。不定冠詞という概念がない日本人は、for manという表現を不思議にも思わないで誤訳したのか、アームストロング氏が文法を間違えただけで、aが入るべきだったと理解して和訳したかのどちらかでしょう。1969年当時なら、前者の様な気がします。
冠詞の有無、又は単数か複数かは、日本人には難しい所です。「私は犬が好きです。」と英語で言いたい場合は、「I like dogs.」と、犬を複数形で言います。日本語には複数形がないので、日本人が英語を話す場合、つい複数なのに単数で言ってしまうことがよくあります。又、冠詞もないので、冠詞を忘れることが多いです。そこで、「犬が好き」の場合の犬を、不定冠詞のaもなしで、単数形で、「I like dog.」と言ってしまうと、どうなるのでしょうか?
単に文法がおかしいだけなら良いですが、「私は犬の肉が好きです。」という意味になってしまいます。愛犬家と犬の肉を食べる人では、大きな違いです。勿論、日本人なので、言い間違えただけだろうと思ってもらえる可能性が高いですが、中国人や韓国人が犬の肉を食べることは、アメリカ人の間でも、よく知られていることなので、「日本人も食べるのか。」と勘違いされる恐れもあります。くれぐれもご注意下さい。
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